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Blog2019.08.23(金)
毎日暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私事ですが、髪型を人生初のショートカットにし幾分か涼しく感じていたところ、院長には開口一番失恋を疑われました・・・。
そんなことはさておき、前回便秘のお話がでましたが、今回は猫のおしっこについてお話します。
猫の泌尿器症状を示す膀胱や尿道の病気を総称して、猫の下部尿路疾患といいます。その原因は結石症や感染症など様々ですが、その多くは原因のよく分からない特発性膀胱炎によります。
膀胱炎になると、血尿や頻尿、失禁、排尿時間の延長、排尿痛、不適切な場所での排尿などの症状がみられます。特発性膀胱炎は結石症や感染症、その他の膀胱炎を起こす原因になる疾患を除外することで診断します。
原因がよく分からないため特発性といわれていますが、特発性膀胱炎にはストレスが関与しているといわれています。
猫にとってトイレの環境はストレスになりうるので、快適なトイレを作ることも治療のひとつになります。また、飼い主さんや同居の動物との関係性などもストレスの原因となります。
治療法
○環境改善
・猫にとって快適なトイレ環境をつくる
・トイレの数:猫の頭数+1個
・置き場所:静かでスペースのある場所(トイレへ行くまでの経路にも猫にとって邪魔な物や人、動物がいないこと)
・形状:猫の体長の1.5倍の大きさ
・猫砂:粒の細かさや重さなど猫により好みがある
・清潔に保つ
☆タイプの異なるトイレを並べて、猫ちゃんの好みのトイレをみつけていく
・プライバシーの確保:安心できる食事場所、休息場所、十分な遊び時間
○処方食
○水分摂取:ウエットフードに変更する
○鎮痛薬:排尿時に痛みがある場合に使用
○サプリメント:気持ちを落ち着けるようなサプリメントやお薬
ご自宅の猫に頻尿や血尿などの症状だけでなく、トイレ以外での排尿などにお困りでしたら一度ご相談にいらして下さい。