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Blog2026.02.22(日)
冬の寒さの中にも春の足音が近づいてきましたね。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですので、体調管理に気を付けながらお過ごしください。
さて今回は紐状異物の危険性と、身体検査(身体診察)の重要性についてご紹介します。
わんちゃんやねこちゃんが遊んでいるうちに、思わぬものを口にしてしまうことは珍しくありません。特にひも・糸・リボン・毛糸のような細長いもの(=紐状異物)は放っておくと命に関わることがあります・・・。
紐状異物が胃や腸の中に入ると腸が「引っ張られる」ような形になり腸管が折り畳まれたり閉塞を起こしたりする可能性があるため、これは単純な誤飲よりも深刻で、腸の損傷や腹膜炎など命に関わる合併症につながることもあります。
特に注意したいのが、舌の裏(舌下)に紐が引っかかるケースです。
〇実際の症例のご紹介〇
トイプードルさん
1週間前から吐きたそうな様子があるという主訴で来院
・えづき、食欲の低下
・大きな粒のごはんを食べた後うっうっとしてカーっとやるけど何も出てこない
身体検査にて口の中を見てみると舌下に紐が引っかかっていました。
お腹の中の状態確認のためにレントゲン検査・超音波検査も実施。
消化管での明らかな閉塞が起きていないことが確認できたため、全身麻酔をかけて紐の除去を試みました。
この時は幸いするすると簡単に口から紐を引っ張り出すことができました。紐が食い込んで舌が切れてしまっていたため抗菌薬を数日間服用して治療終了となりました。


今回のケースは紐を引き抜くことが出来ましたが、状況によっては紐を引っ張ることで消化管を傷つける危険があるため、口や肛門から少し紐が見える時でも無理に引っ張らず病院へご連絡ください。
紐状異物が消化管内に留まると、以下のような症状が現れる可能性があります。
・吐く、えずく
・急に元気や食欲がなくなる
・お腹を気にする、丸くうずくまる
・便が出ない、または下痢をする
状態によっては緊急外科手術が必要になることもあるため、「ちょっと変かも?」と思ったら早めの受診が安心です。
大切な家族を守るため、ぜひ気をつけてあげてくださいね🐾

