お知らせ・ブログ
Blog2026.06.16(火)
6/19(金)23:00 ~ 6/21(日)23:59
アイペットのシステムメンテナンスの為、当院での窓口精算ができなくなるそうです。
この期間は、ご自身でのご請求となりますのでご了承ください。
2026.06.13(土)
まだ6月というのに気温や湿度の高い夏日が増えてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
すでにやや夏バテ気味、獣医師の佐々木です。
さて、本日は新しく当院へやってきた内視鏡のご紹介をします!
今までオリンパスの少し古いタイプの内視鏡を使用していましたが、
今回富士フィルムのVE-6500という内視鏡を導入しました。

一番大きな違いは、画質です。
圧倒的に画質が良くなったのに加え、「赤をより赤く、白をより白く」処理してくれる画像強調システムが備わっており、粘膜の赤みや微細血管・炎症や潰瘍がより見やすくなりました。
(先日初めてこちらの内視鏡を使用したのですが、あまりの綺麗さに興奮を隠しきれませんでした・・・✨)
また、今回導入した内視鏡は以前のものと比較すると太さが5.8㎜と細く(以前のものは8-9㎜)、先端もコンパクトになり操作性も良くなりました。(手の小さい私にとっても、めちゃくちゃ操作しやすくなりました・・・!)
そのため、猫ちゃんや小型犬のワンちゃんの内視鏡検査がよりやりやすくなりました。
ただし中型犬以上の大きいワンちゃんや異物を摘出する時には、大きい鉗子が入る太い内視鏡の方が使いやすい場合もあります。
以前の内視鏡も使用できるため、状況に応じて内視鏡を選択することで内視鏡での処置の幅が広がりました。
↓ 新しい内視鏡を使用した症例のご紹介です。
●13歳の猫ちゃん(3.1kg Mix)
最近口を気にする、痩せてきたとのことで来院されました。
身体検査では口腔内に重度の口内炎が認められ、また超音波検査にて小腸が全体的に肥厚しており、腸疾患も疑う所見がありました。
歯科処置とともに上下内視鏡生検を実施しました。(使用したのは以前の内視鏡)
病理検査結果では、検体が評価するのに十分なほど採材出来ておらず、「胃や小腸の炎症」との結果でした。そのため、飼い主さんと相談をしてちょうど導入したばかりの新しい内視鏡で再度内視鏡生検を実施することになりました。
その結果は「リンパ腫」(血液の悪性がん)とのことでした。
このように、消化管が細い猫ちゃんの場合太い内視鏡だと操作がしにくく、うまく採材が出来ないこともあります。新しい細い内視鏡で再度生検することで、しっかりと診断をつけることが出来ました。



●7歳のワンちゃん(2.8kg ポメラニアン)
Dogドックで低タンパク血漿(アルブミン値が1.4g/dL)と軽度の腹水貯留が見つかりました。
検査結果よりタンパク質は腸管からの漏出を疑い、原因を調べるために上下内視鏡生検を実施しました。
病理結果は、「リンパ管拡張症」+「小細胞性リンパ腫への移行を伴う腸炎」との結果でした。
これは、腸のリンパ管が広がり、そこからタンパク質が漏れやすくなっている状態です。
さらに、一部の腸管では「リンパ腫(血液のがん)」へと変化し始めているという結果でした。
このワンちゃんは低脂肪食への変更、消炎剤、抗血栓薬、腸活サプリなどの治療を行うことで、少しずつアルブミンの値は改善してきています。




このように内視鏡検査では、レントゲンや超音波検査では分からない腸粘膜の病気を開腹の手術よりも本人の負担少なく診断することができ、適切な治療へと繋げることが出来ます。
食欲低下、慢性的な下痢や嘔吐、体重減少などが続く場合には、胃腸の病気があるサインかもしれません。
お気軽にご相談ください!
2026.06.04(木)
梅雨の時期が近づいてきましたね☔
今日のトリミングは台風ですら吹き飛ばしてしまいそうなほど元気いっぱいなクーちゃんです!
初めてのころは爪切りも苦手、足のバリカンも苦手、ドライヤーも苦手だったクーちゃんですが、
苦手なことをがんばったらごほうびのちゅーるで、今はとても 良い子で頑張れるようになりました!
いいこで頑張ったら...
ごほうびのちゅーる!

今日もいい子にがんばりました💛
2026.05.21(木)
トリマーの小網家の猫マコちゃんは今年の11月で19歳になります!
少し腎臓が悪かったので処方食に変えたところとても調子が良く毎日を過ごしています。


たまに寝起きはヨロヨロしますが夜中に走り回ったりすることもありスーパーおばあちゃん猫なのです!
食事の大切さが身に沁みます。20歳まであと少し!「がんばれマコちゃん」と家族で応援しております!(^^)!

腎臓食にはドライフード、缶づめ、パウチなど色々な味や種類がありますので気になる方はご相談ください♪
2026.05.06(水)
今回は猫の鼻腔内に発生する悪性腫瘍の一つである「鼻腔リンパ腫」についてご紹介します。
リンパ腫は、猫の鼻腔内腫瘍の中で最も発生頻度が高い腫瘍です。
発生年齢は8-11歳が多いとされていますが、2-3歳といった若い猫でも発生することがあります。
猫のリンパ腫は消化管での発生が最も多く、次いで鼻腔や鼻咽頭に発生することが知られています。
猫の鼻腔腫瘍は局所に広がる性質(局所浸潤性)を持つことが多いですが、一部の鼻腔リンパ腫は腎臓などへ遠隔転移している場合もあります。
確定診断には病理組織学的検査が必要になります。
主な症状としては、鼻汁・鼻出血・顔の変形・食欲不振・流涙・くしゃみなどが挙げられますが、これらの症状は非特異的なため他の鼻腔疾患との鑑別は難しいです。
治療法としては、「化学療法」や「放射線療法」を単独、または併用して行う方法があります。
ここで、実際に当院で鼻腔リンパ腫と診断された猫ちゃんをご紹介します。
3歳の猫ちゃんで、右の鼻から血が混じった鼻汁が出る、元気や食欲が低下しているといった風邪のような症状を主訴に来院されました。
実際の猫ちゃんの写真です。

右の鼻から膿性の鼻汁が出ており、鼻の通りも悪くなっていました。
このような症状から右鼻腔の閉塞性疾患が疑われたため、麻酔をかけて詳しい検査を行いました。
当院に新しく導入された細径軟性内視鏡(Scivita Medical SBV-1A-B)という細い内視鏡を用いて、鼻腔内を確認しました。

鼻腔内の内視鏡検査は下の図のように、口腔から内視鏡を挿入する方法と外鼻孔から内視鏡を挿入する方法があります。

今回は口腔・外鼻孔の両方から内視鏡を挿入し、それぞれのルートで検査を行いました。
ここからは実際の写真が出てきますので出血が苦手な方はご注意ください。
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実際の鼻腔内の様子です。



鼻咽頭内に腫瘤が形成され、鼻腔の閉塞を引き起こしている様子が確認されました。
左が本症例の鼻咽頭、右が正常な猫の鼻咽頭の画像です。


また、鼻咽頭内の腫瘤が右眼窩に浸潤している可能性も疑われました。
浸潤の範囲などの確定にはCT・MRIが有効です。
この腫瘤の一部を生検して病理検査を行ったところ、大細胞型リンパ腫と診断されました。
今回の症例では、細径内視鏡による鼻腔内の観察により腫瘤の視認および生検を実施することができたため、スムーズな診断と迅速な治療介入につながりました。

