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Blog2018.09.01(土)
まだまだ暑い日が続きますね。前回ノミアレルギー性皮膚炎のお話をしましたが、今回はノミから感染する寄生虫のお話をします。それは瓜実条虫症です。これは犬や猫の小腸に寄生します。寄生すると、寄生虫の身体の末端の片節が順番にちぎれ糞便中に排泄されます。この片節の中にたくさんの虫卵があり、これをノミが摂取し、このノミをグルーミングなどにより犬や猫が経口摂取することで小腸に寄生します。感染した犬や猫は無症状であることが多いですが、時に下痢を発症します。幼齢の動物では多数寄生することがあり、こうした例では激しい下痢を起こすため注意が必要です。糞便中や肛門周囲の白色のゴマ粒状の片節を認めることで診断をします。診断をしたら駆虫薬により治療することが可能です。人間にも感染しますが、犬や猫と同様にノミを経口摂取することで感染するので、犬や猫を触った後は必ず手を洗いましょう。特に抵抗力の低い幼児は注意が必要です。もしもご自宅のわんちゃん、ねこちゃんの便の中に白いゴマ認められた場合にはご相談下さい。