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Blog2019.05.14(火)
長かった寒さもずいぶん和らぎ、ワンちゃん、ネコちゃんも過ごしやすい季節になりましたね。
今日は耳血腫についてお話します。一般的に耳と言われている部分は耳介といいますが、耳介は皮膚と軟骨から形成されており、耳介内の血管が破れ皮膚と軟骨の間に血様液が貯留して腫れあがった状態を耳血腫といいます。ワンちゃんに多く発生しますが、ネコちゃんにも認められます。
基本的に、耳介内の出血は、耳介に強い衝撃が加わることで起きます。多くは、外耳炎による痒みや不快感から耳を掻いたり頭を振ったりすることで起こることが多いです。特に垂れ耳の犬は、頭を振る際に強い衝撃が加わりやすいです。
治療として、耳介内に貯留した液体を針で吸引し、炎症を抑える薬を注入します。一度の治療で治る場合もあれば、複数回治療が必要になる場合もあります。また場合によっては外科的な処置が必要になる場合もあります。
突然、ワンちゃん、ネコちゃんの耳がぷくっと腫れて、気にしている素振りがありましたら、耳血腫の可能性もありますので早めの受診をおすすめします。