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2020.10.21(水)

だんだんと冬の気配が近づいてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

昼夜の寒暖差が激しいですが、季節の変わり目に体調を崩すのは人だけではありません。どうぶつたちもこの時期は体調を崩すことが多いのでよく様子を見てあげてください。

 

さて、本日は犬や猫の認知機能不全症候群(認知症)についてのお話をしたいと思います。以前も投稿した記事より引用しておりますので、ご存じの方も多いかもしれません。

 

最近では獣医学の進歩により犬や猫の寿命が延び、それに伴っていわゆる生活習慣病や、認知機能障害も増えています。

特に犬は、人間や猫と違ってすべての個体で認知機能障害になる素因があると言われています。特に犬種や性別による差はなく、高齢であることが引き金になります。もちろん猫にも認知症が認められており、高齢であるほどリスクは高まります。(犬で15-16歳以上の70%、猫で15歳以上の50%でなんらかの認知機能低下があると言われている)

認知症に関しては人と同様に予防することが重要と言われていて、発症後に治療したらすぐによくなるというものではありません。是非早い段階で予防・対策をとってあげてください。

最近では脳の酸化(老化)に対するサプリメントやフードがあるので、ご興味があれば是非スタッフまでお声かけください。7,8歳から始めるといいと言われています。

 

抗酸化成分が含有されているサプリメント

 

そもそも認知機能障害は、人間だと言葉を交わすので気づきやすいですが、喋らない犬や猫の場合はどうやって気づいてあげれば良いでしょうか?

当院では認知機能障害発見のチェックリストを用意しておりますので、ご興味のある方はお声かけください。その症状は、病院ではなくおうちで気付くことがほとんでです。

(犬の認知症のチェックリストはこちらをクリックでダウンロードできます。)

症状の例としては、普段楽しく遊んでいたことをやらなくなってしまう、慣れている道を忘れてしまう、家族の顔を忘れてしまう、昼夜逆転してしまう、などです。日常生活でよく観察していると気づく変化ですので、普段からよく見ていてあげてください。

また、夜鳴きや夜間の徘徊、そそう(トイレを忘れてしまう)など、わかりやすい変化も症状の一つです。

以上のような変化が見られたら、また気になる行動がありましたら、是非ご相談ください。

 

では実際、認知機能障害になってしまったとき、おうちではどういった対策をとれば良いでしょうか。

認知機能障害にとって、ストレスは悪化の要因になります。何か粗相(そそう)をしても、絶対に叱らないであげてください。

また、トイレに行きたいけれど行けない、歩きたいのに歩けない、という葛藤もストレスになります。段差をなくす、トイレまで歩く筋力が落ちてしまっているのであればトイレを近づけてあげるなど、環境を整えてあげてください(環境エンリッチメント)。

徘徊をしてしまう子は狭い場所に引っかかって出られなくなることがあります。柵をつけるなど、怪我をしない対策もとってあげてください。

また、お散歩も効果的です。いい刺激は認知機能障害の進行をゆっくりにします。筋力が落ちてしまっても、ゆっくりでいいので外の空気を吸わせてあげてください。知育トイや頭を使った遊びもお勧めです。

あまり症状が強い場合は投薬が必要になる場合がありますので、お気軽にご相談ください。

また、認知機能障害ではなく病気であることもあります。例えば、膀胱炎からそそうをしてしまったり、体に痛みがあり鳴いてしまったすることもあるでしょう。気になる症状がありましたら、必ず診察を受けるようにしてください。

高齢になって夜鳴きや徘徊が問題行動となるケースが増えております。ぜひ予防してあげましょう。