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Blog2020.11.12(木)
犬や猫の耳の中は垂直耳道と水平耳道というトンネルから成り立っており、そのとても奥深くに鼓膜があります。そのため奥深くの耳道や鼓膜を観察したり、洗浄や異物を除去するといった処置が難しいことも多々あります。
そこで当院ではアニマルックという耳用の簡易内視鏡を使用しています。耳道の状態を細かくみることができ、異物やポリープの有無なども確認することができます。また画像や動画として残せるので、飼い主さんと一緒に耳の状態をみることができるのも良い点のひとつです。
<アニマルック>
ももちゃんの鼓膜もしっかり見ることができました!
ももちゃんのように耳道内が綺麗で、サッと確認する程度であれば少しの間じっとしてもらい観察することもできます。
ですが、しっかりとした洗浄や奥までの観察が難しい子は、麻酔が必要になることもあります。
ビデオオトスコープ(耳用内視鏡)
ビデオオトスコープは耳の中の観察だけでなく、耳洗浄や異物の除去、鉗子やレーザーを用いた耳科手術をすることができます。
具体的には、耳の中にできたしこりを切除したり、その組織を一部とり良性か悪性かを診断する組織生検をすることもできます。通常の手術と比較し負担が少なく、日帰り手術も可能です。(全身麻酔が必要になります)
ビデオオトスコープを使用できる施設はまだ限られていますが、当院では皮膚医の大隅先生による施術が可能です。
ビデオオトスコープの紹介動画はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=Ky2LZBdnkwE
<オトスコープ>