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2020.12.30(水)

「ご主人は最近、僕が近づくと息を止める。だから、僕は噛む。」というデンタルガムを噛んだポメラニアン目線のセリフが書かれた歯周病予防の某広告がありますが、考えた方の実体験なのでしょうか。発想の転換に脱帽しました。

今回は犬猫の歯周病についての内容です。

 

犬猫における歯周病の罹患率は3歳以上で75%以上と言われています。

その主たる原因は歯の汚れに始まります。食後の食べかすがそのまま残り、歯垢になり、それが3日程度放置されると歯石になります。歯石が蓄積されていくと歯の表面だけではなく、根本の方まで形成されていき、歯肉や骨にまで炎症を起こします。その状態が歯周病です。

歯周病になると、ただ口が汚い、口が臭いだけではなく、口の痛みによる食欲不振や、歯の根元に膿がたまり顔の皮膚が破けてしまう根尖膿瘍といった様々な症状を起こします。

また、歯周病は歯肉と骨の病気であるため全身に悪い影響を及ぼす可能性があります。

人では有名な話ですが、歯周病が糖尿病や肥満、骨粗しょう症などのリスクを高めると言われています。同様に、犬猫でも心臓病や腎臓病など全身に問題を起こす可能性があることが報告されています。

 

つまり、歯周病予防は口の問題だけではなく、全身の健康を保つことにもつながるのです。

付着した歯石はハミガキでは落ちないので比較的早い段階での歯科処置を行い、きれいな口腔環境を日常のケアによって維持していくことが大切です。

当院では麻酔下での歯科処置を行っております。麻酔をかける前には一般身体検査や血液検査、心電図検査などの麻酔前検査を行うことで、安全性を確認してから麻酔処置を実施しているため危険はきわめて少ないと言えるでしょう。

 

人でもハミガキをさぼると大変なことになるのは想像できますよね。口が汚いより、きれいな方が絶対良いはずです。

それは犬も猫も同じであり、日常的にケアしていくことが人と一緒に生活を送り、健康を守るうえで大切と言えます。

口腔ケア(オーラルケア)の方法やグッズなどもお伝えしておりますので、気になる方は是非スタッフへご相談ください。