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Blog2021.08.27(金)
ステイホームの期間中に新しい動物さんを家族として迎えたご家庭は少なくないと思います。
動物さんが「飼い主様はいつもおうちにいることが当たり前」と認識してしまうとお留守番ができなくなってしまう場合があり、これを分離不安といいます。外出の支度を始めるとパニックになってしまう、外出している間にお部屋の中を散らかしてしまうということなどが代表的な症状です。
以前はしつけとして様々な方法が試みられていたものも、現在では動物行動学の研究が進んでおり、治療として改善を促す方法が解明されてきております。
一例を挙げると、外出の支度だけをして外出はしないことによって支度は嫌なことではないということを学習させることや、転がすとおやつが出てくる知育玩具を用いて飼い主様がいなくなっていることに気が付きにくい状況を作り出すこと、飼い主様が戻ってきた時には必ず良いことがあると理解させることなどの対策によって少しずつ動物さんの不安を取り除いてあげることができます。
またそういった玩具や行動療法だけではうまくいかないときに、フードやサプリメント等が効果的なこともあります。
赤ちゃんが泣くと、お母さんはミルクをあげます。そうすると赤ちゃんはニコニコで飲み、その後はすやすやと寝てくれますよね。
実はミルクのなかには気持ちを落ち着かせたり、寝つきを良くしたりする成分(ミルクプロテイン)が含まれていると言われています。
そんな成分が入ったご飯やサプリメントなどが不安なわんちゃんの助けになることもありますので、
お困りの行動がございましたらお気軽に獣医師にお尋ねください。