お知らせ・ブログ
Blog2021.10.23(土)
今回は皮膚科のご紹介です。
患者さんはトイプードルのポポ君です。
当院に初めて来院された時のポポ君のお写真です。
去年の初めごろから鼻筋に痒みと脱毛が見られたためホームドクターの元で治療を行っていたそうですが、徐々に脱毛が広がってきたとの事で、当院の皮膚科専門外来を受診されました。
皮膚科医である大隅先生の診察は、まずゆっくりと飼い主様にお話を伺うところから始まります。今まで行われていた検査、治療についてはもちろん、見た目から疑える病気はどれかな?そもそも本当に皮膚病なのかな?下地に他の病気(例えば内分泌疾患や腫瘍など)がないかな?など、丁寧に確認をしていきます。例えば、コロナ禍における環境の変化は私たちだけではなく、わんちゃんやねこちゃんにも大きく影響を与えました。ポポ君にも気持ちや体調の変化はないかな?そう言ったことまで、まるでポポ君と会話をするかのように時間をかけて確認をしていきます。それから必要に応じて検査を行い、様々な可能性を考え、一つ一つ病気を絞っていきます。
ポポ君の診察結果は、アレルギー性皮膚炎による痒みに加えて、処方されていた塗り薬によって脱毛が広がったのかもしれない、とのことでした。
その後は使っていたお薬を休薬し、適切な治療を加えることにより、一か月後の再診時には発毛が確認され、3か月経った今では見違えるほどに毛が生えそろいました。今は少しずつ、お薬を休薬しているところです。
時には検査や治療が必要ないと判断されることもあります。お薬が出ないことを心配される方もいますが、このような「引き算の治療」により改善することもよくあります。もちろん、しっかりとした治療が必要になることもありますので、行った検査や処方されたお薬について、ご心配事がありましたらいつでもご相談くださいね。
今年9月のポポ君のお写真です。
とてもハンサムなお顔に若返りましたね!
追記:当院では皮膚科医である大隅先生による皮膚科専門外来を行っております。
なかなか良くならない皮膚や耳のお悩みなどございましたら是非ご相談ください。