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2023.08.09(水)

拭いても拭いても収まらない涙焼けに苦労した経験がある方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

私もそんな飼い主の一人で、最近になって本格的に我が家のシーズーの治療を始めました。

その治療の経過をこの場を借りてお伝えしていこうと思います!

 

そもそも…

『涙焼け』とは、涙で濡れた眼の下の毛が変色することでおきます。

涙は眼の涙腺から分泌され、目頭の鼻涙管という管を通り、鼻に流れる仕組みになっています。

しかし、涙の量が通常より増えたり、鼻涙管の流れが悪くなると涙焼けの原因となります。

 

 

シーズーの女の子、1歳8ヵ月のこつぶです🐾

首を振るたびに涙が飛びちり、眼もほっぺも私もびしょびしょ…

どうしてこんなにも涙が止まらないのか、

こつぶの眼は今どういう状態なのか

検査してもらいました👀

 

 

 

 

この検査では、涙に色をつけることで、涙の流れ方が分かるようになります。

そうすると涙がエイリアン(蛍光緑)色に染まり、涙と同じように眼の周りに流れ出ます。

こつぶの場合おもに目頭ですが、目尻の上下にも

若干流れている事が分かりました。

(気が付かなかった…)

 

この染色の検査で分かる事がもう二つあります!

①目の表面の傷の有無 ②鼻涙管が通っているか です。

 

ホラー画像をお見せしているようで申し訳ないのですが…(笑)

こんな風に見やすいように青色の光を当てると、傷がある場合には染色液が傷跡の形に濃く染まり、一目でわかるようになっています。

こつぶの場合、目に傷は確認されませんでした!

(普段から駆け回っておもちゃを追いかけるこつぶ🍼

壁や家具に衝突することが多々あり目を心配していたので、何もなくて良かった、、)

 

また、色をつけた涙が通って鼻から出れば、スムーズに鼻涙管が通っているという結果になります。

こつぶのような短頭種(鼻の短い犬種)はこの鼻涙管がとても詰まりやすく、涙があふれ出やすい大きな原因にもなります。

今回こつぶの場合は、鼻涙管が幸いにも通っていました!

 

とはいうものの、すんなり通ったのは右眼だけだったため両目とも鼻涙管を洗浄してもらいました。

柔らかい管を鼻涙管に差し込み、体液と同じ濃度の水を流し込みます。

すると、鼻涙管が洗浄されて左眼も良く通るようになりました!

人間と同様にわんちゃんも目、鼻、口がつながっているため、鼻涙管を通った水は喉の方へも流れていきます。

こつぶはその水をごくごくと飲んでいました🐶

 

 

この後、こつぶの涙焼けの一番の原因である【眼瞼内反症】、【睫毛乱生】と呼ばれるまつ毛やまぶたのトラブルについてお話したいのですが、長くなってしまったので今後の治療の経過とともに次回のこつぶの投稿で載せさせて頂きたいと思います!