お知らせ・ブログ
Blog2019.05.14(火)
長かった寒さもずいぶん和らぎ、ワンちゃん、ネコちゃんも過ごしやすい季節になりましたね。
今日は耳血腫についてお話します。一般的に耳と言われている部分は耳介といいますが、耳介は皮膚と軟骨から形成されており、耳介内の血管が破れ皮膚と軟骨の間に血様液が貯留して腫れあがった状態を耳血腫といいます。ワンちゃんに多く発生しますが、ネコちゃんにも認められます。
基本的に、耳介内の出血は、耳介に強い衝撃が加わることで起きます。多くは、外耳炎による痒みや不快感から耳を掻いたり頭を振ったりすることで起こることが多いです。特に垂れ耳の犬は、頭を振る際に強い衝撃が加わりやすいです。
治療として、耳介内に貯留した液体を針で吸引し、炎症を抑える薬を注入します。一度の治療で治る場合もあれば、複数回治療が必要になる場合もあります。また場合によっては外科的な処置が必要になる場合もあります。
突然、ワンちゃん、ネコちゃんの耳がぷくっと腫れて、気にしている素振りがありましたら、耳血腫の可能性もありますので早めの受診をおすすめします。
2019.02.23(土)
ようやく少しずつですが、日が出てる時は暖かくなってきましたね☀️
ですが夜になるとまだまだ冷えるのでコートが手放せません…。
寒い夜は特に外に夕食の匂いが外に漂うような気がします。
病院の駐車場にも美味しそうな匂いがたまにしていて、とてもお腹が空きます(﹡ˆ﹀ˆ﹡)
今回はそんな食べ物に関してです。
犬猫の食べてはいけない物について少しお話します。
有名な物と言えばネギ類、チョコレート、キシリトールです。
ニラ、ニンニクもネギ類に含まれるため食べさせてはいけません。
また、調理したとしても毒性は消えない為注意が必要です。
ネギを食べると量によっては血液中にある赤血球が破壊され、黄疸、嘔吐、下痢、貧血や真っ赤な尿(血色素尿)が出てしまうこともあります。
チョコレートはカカオに含まれる成分によってソワソワ落ち着きがなくなる、下痢、嘔吐、脱水、失禁、高体温などの症状が起こることがあります。
しかし、体格や個体差にもよりますがほんの少し食べただけでは症状が出ないこともあります。
もし食べてしまった場合、どんなチョコレートをどれくらい食べたかを担当の先生へ伝えましょう。
意外と怖いのがキシリトールです。
ガムなどに含まれるキシリトールの恐ろしい所は、ガムなど甘くなっていますが、食べてしまうと血中の糖分が下がり、低血糖を起こしてしまいます。そして中毒症状が食べてすぐに出てしまうことです。
食べてから数十分で症状が出始めることが多く、嘔吐や虚脱、痙攣、肝障害などが起こります。
少ない量でも中毒症状が出る為とても危険です。
最近はぶどうやレーズンも食べてはいけないものとして有名です。
甘くて果物なのでついついあげてしまう方もいますが、危険です。
症状は嘔吐、下痢、食欲不振。大量に摂取した場合、腎不全になってしまうことがあります。
レーズンパンなども与えてはいけません。
その他にもあまり知られてはいませんが、消化器症状を引き起こすきのこ類やアボカド。
牛乳などの乳製品。
これは特に子猫や子犬には人間の牛乳は与えないようにしましょう。
上手く消化出来ず下痢をしてしまいます。もしミルクを与える場合は犬猫用のミルクをあげてください。
全てのものに言えることですが、何かを食べてしまった場合、「いつ」「何を」「どのくらい」食べたかを先生へ伝え、食べた実物(無ければ同じ物)を実際に持って病院へ行きましょう。
これは食べ物だけではなく、おもちゃなどを誤飲してしまった場合も同じです。
そして、何かを食べてしまった時、なるべく大声を出さずにサッと残っている物を取り上げてください。
特に犬に言えることですが、大きな声でその子の名前を呼びながらものを取り上げると構ってくれたと勘違いしてしまい、また同じ事を繰り返すことがあります(叱られていると気が付かない)。
量によっては全く症状が出ない場合もありますが、数日して症状が出てくることもあります。
食べてしまったが、元気だから様子を見る…ではなく、お電話でもいいので一度病院へご相談くださいね❀
2019.01.26(土)
インフルエンザが流行していますが、皆様お体の調子はいかがでしょうか。
わんちゃんや猫ちゃんも、寒い日が続くので体調を崩しやすい時期かもしれないですね。
冷えないよう、暖かくしてお過ごしください。
さて、本日は犬や猫の認知機能障害についてのお話をしたいと思います。
最近では獣医学の進歩により、犬や猫の寿命が延びています。それに伴い、いわゆる生活習慣病や、認知機能障害も増えています。
特に犬は、人間や猫と違ってすべての個体で認知機能障害になる素因があると言われています。特に犬種や性別による差はなく、高齢であることが引き金になります。
是非早い段階で予防・対策をとってあげてください。
最近ではフードに予防できる成分が含まれているものもあるので、ご興味があれば是非スタッフまでお声かけください。7,8歳を過ぎたら始めるといいと言われています。
そもそも認知機能障害は、人間だと言葉を交わすので気づきやすいですが、喋らない犬や猫の場合はどうやって気づいてあげれば良いでしょうか?
当院では認知機能障害発見のチェックリストを用意しておりますので、ご興味のある方はお声かけください。
(認知症のチェックリストはこちらをクリックでダウンロードできます。)
症状の例としては、普段楽しく遊んでいたことをやらなくなってしまう、慣れている道を忘れてしまう、家族の顔を忘れてしまう、などです。日常生活でよく観察していると気づく変化ですので、普段からよく見ていてあげてください。
また、夜鳴きや夜間の徘徊、そそう(トイレを忘れてしまう)など、わかりやすい変化も症状の一つです。
以上のような変化が見られたら、また気になる行動がありましたら、是非ご相談ください。
フードを専用のものに変更するなどできることから始めてあげましょう。
では実際、認知機能障害になってしまったとき、おうちではどういった対策をとれば良いでしょうか。
認知機能障害にとって、ストレスは悪化の要因になります。何か粗相(そそう)をしても、絶対に叱らないであげてください。
また、トイレに行きたいけれど行けない、歩きたいのに歩けない、という葛藤もストレスになります。段差をなくす、トイレまで歩く筋力が落ちてしまっているのであればトイレを近づけてあげるなど、環境を整えてあげてください。
徘徊をしてしまう子は狭い場所に引っかかって出られなくなることがあります。柵をつけるなど、怪我をしない対策もとってあげてください。
また、お散歩も効果的です。いい刺激は認知機能障害の進行をゆっくりにします。筋力が落ちてしまっても、ゆっくりでいいので外の空気を吸わせてあげてください。知育トイや頭を使った遊びもお勧めです。
あまり症状が強い場合は投薬が必要になる場合がありますので、お気軽にご相談ください。
また、認知機能障害ではなく病気であることもあります。気になる症状がありましたら、必ず診察を受けるようにしてください。
2018.12.16(日)
寒い日が続きますね。体調を崩さないように気をつけてください。
今日は犬の子宮蓄膿症についてお話します。
子宮蓄膿症とは避妊手術をしていない高齢ワンちゃんに多く、子宮内に大腸菌などの細菌感染がおこり、膿がたまる病気です。場合によっては子宮破裂による腹膜炎、細菌の毒素による敗血症により死に至るケースもあります。症状は多飲多尿、元気・食欲の低下、嘔吐、腹部膨満など認められます。また開放性の場合は陰部から膿の排出が認められますが、閉塞性の場合には認められません。
身体検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などによって診断します。症状があり超音波検査において子宮内に液体貯留が認められた場合には子宮蓄膿症の可能性が高いです。治療は手術によって子宮と卵巣を摘出することが第一選択となります。
もしワンちゃんの陰部から膿が出たり、出血がいつもより長く続くなどの疑わしい症状が認められた場合には早めの受診をおすすめします。
2018.10.16(火)
こんにちは。今日は「アンリッカラー」を紹介したいと思います。
こちらは、猫ちゃんを憂鬱な気分にさせないというコンセプトで作られたエリザベスカラーです。
視界を遮らない形で柔らかい素材なので着け心地が良いそうです。
我が家のクロネコは皮膚病の治療していますが、皮膚を舐め壊してしまうのでエリザベスカラーが欠かせません。
なるべく負担の少ない物が欲しいと思っていた時にアンリッカラーを知り、早速購入しました。
装着は簡単で、頭からスポンとかぶせて調整紐とストッパーで止めるだけです。
視界もよくて、カラーを枕にして寝てしまったりと寛げています(^-^)
寛いでいる姿がとーーっても可愛くてこちらも癒されてしまいます。
身体を保護する方法はカラー以外にも洋服を着せる方法など色々あります。
治療に必要なものだからこそ、動物たちにとって少しでも付け心地が良くて生活のしやすいものを選んであげたいですね。
困ったことがありましたらスタッフにぜひ相談してください。
※アンリッカラーは猫の店【neco*nano】の商品で、インターネットhttp://neconano.com/にて購入できます。